「よく見守ってこられましたね」言葉のセンスを磨く

ココロほっとラジオ

「うちの子不登校なんです」と言われたら、何と返しますか?
先日、息子について話していた時のことで、
とても学びがあったので、シェアします。

「うちの子不登校なんです」と言われたら…

先日、育児関係の講演もされている方からの問いかけ。
「うちの子不登校なんです」と言われると、
なんと声を掛けたらいいか迷う。どう声を掛けたらいいものか。
と聞かれました。

確かに。

私も「子供が学校行っていなくて」と人に話すことがありますが、
どんな返事が返ってきたらうれしいんだろう。。。
すぐに答えが出ませんでした。

実感としては

正直、大変、面倒、エネルギー使います

毎日当たり前のように登校してる子には(本人いろいろあるでしょうが)、
こちらは登校に関して全く関わらなくてよいので、楽です。

でも、学校行きたくないとうずくまっていたり、
行くか行かないか悩んでいる様子を見るのはつらい。

(もうやめたけれど)どこまで登校刺激をするのかも、
子供の様子を観察しながら、どんな言葉かけをしようか、すごくエネルギーを使う。

明日は行くといったのに朝いかないとなったり、
学校休むと決めた途端、自室でけらけらゲームをしていたら、
やっぱりイラっと来ます。

それ以外にも、学校で学ぶ以外のオンライン学習の選択肢を探してみたり、
フリースクール情報を集めてみたり。

社会の仕組みにはまって成長するよりも、
早くから自分の意志で自分の行動を決めている、
それは本当に素晴らしいと感じます。

私自身も、普通に地域の学校に通わせるという、
「みんなの当たり前」を問うたり、
自分の子供への姿勢を考えなおす契機になって有難いです。

でも、正直、大変、面倒、エネルギー使います。(二回目)

でも人に言われたくない

本人の実感としては、大変、面倒、エネルギー使う
あ、あと有難い、もありますが、

それを人に言われると、
大変といわれると、大変と決めつけないでほしい、どれだけわかってるのかな?
などという思いが出てきます。

人から、有難いですね、とか、学びですね、と言われるのも違和感あります。

なのでずっと、何と言われたらいいか考えていました。

私の今のベストアンサー

それがこないだの研修で見つかったのです。

「よく見守ってこられましたね。」

明橋先生・不登校と多様な学びへのハッピーセミナーでの言葉

明橋先生の研修の中で、ちらっと出た言葉ですが、これだ!と。

大変など主観で意味づけするでもなく、上から目線でもない。

私もこう言われたら、これまでの経緯を承認してくれてると、
ホッと温かい気持ちになるなと思いました。

そして、ほかの不登校のお母さんたちに聞いてみても、
皆さんしっくりこられたようで、
こう言われたら嫌だという方はいらっしゃいませんでした。

学び

学び①問いの大切さ

コーチングでも、
「問いを立てると答えが見つかるまで無意識に答えを探し続ける」
という脳の仕組みを利用して、
「3年後にどうなっていたいですか?」
「今できていることは何ですか?」
などと、クライアントさんにいろいろな問いかけをします。

今回も「”不登校です”と言われたら、何と答えるのが適当か?」と
私の中で問いが立っていたので、研修の中で答えが見つかりました。

やはり良質な問いを立てることが答えを見つけていくカギです。

学び②経験を積んで言葉のセンスを磨く

今回この「よく見守ってこられましたね」

私は1週間以上考えても出てこなかった言葉です。

これは明橋先生が不登校のお子さんお母さんに、
どういう声かけをしたらいいかと
長い間向き合ってきた経験から出た言葉だと思います。

不登校の親御さんに寄り添う声掛けとは、という問いを立て、
経験の中で最適な言葉を見つけていく、
その繰り返しで相手に届く言葉のセンスが身につき、
信頼され、一歩進む勇気を与えられるんだと思いました。

先生のされるカウンセリングも、コーチングも、
対話のみで進んでいきます。

対話の質は、洋服やパソコンの質、知識の質とも違って測りにくいものですが、
私も経験を積んで対話の質、セッションの質をさらに上げていきたいと思いました。

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あやこ

あやこ

「自分の人生を生きる人を増やす。誰でもいつからでも幸せになれることを体現して伝える」が、ライフワーク。 金沢でコーチングを通して大人と子どもの自立(自己肯定感UP)を提供しています。詳しいプロフィールはこちら
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